認知症の人から見える世界を旅行ガイドブックのように紹介した『認知症世界の歩き方』は、16万部を超えるベストセラーとなった。著者の筧裕介氏は認知症について正しい知識を持つ人を増やし、認知症の人が暮らしやすい社会を実現したいと語る。
認知症の人から見える世界を旅行ガイドブックのように紹介した『認知症世界の歩き方』(ライツ社)。
2021年の刊行以来、大きな反響を呼び、売上部数は16万を超えるベストセラー作品になっている。
週刊東洋経済 2022年12月3日号(11月28日発売)は「認知症 全対策」を特集。介護から予防、費用、相続まで認知症のあらゆる対策を網羅する。
認知症という目を背けがちなテーマに対して、なぜここまで多くの関心を引きつけているのか。本書の著者で、社会課題を解決するデザインを数多く生み出しているデザイナーの筧裕介氏に聞いた。
──認知症というテーマに取り組んだきっかけをお聞かせください。
私の専門である「デザイン」は、人の認知を促しサポートすることが本来の役割だ。その点で、認知機能が低下した人のためにデザインはどんな貢献ができるのか、以前から非常に興味があった。
そんなときに、認知症に関する学術研究や事業を展開する「認知症未来共創ハブ」との出合いがあり、そこで認知症の方が抱える問題に対してデザインが役割を果たせる可能性を感じ、プロジェクトに加わることになった。
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