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コロナ禍で変身、「認知症カフェ」の新しいかたち 少人数開催の「小さなカフェ」が成功例に

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認知症の人やその家族の交流の場となる「認知症カフェ」は、コロナ禍により、その多くが活動を休止を余儀なくされた。再開に向け、注目を集めるのが少人数開催の「小さな認知症カフェ」だ。

公園に設置した椅子に座り談笑する参加者たち
病院に隣接する和泉公園で開かれた「青空メモリーカフェ」の様子(撮影:コスガ 聡一)

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認知症の人やその家族の交流の場となる「認知症カフェ」。約10年をかけ全国8000カ所まで拡大した場が、コロナ禍で一転して“リスク”と判断され、壊滅的な状況に陥った。

週刊東洋経済 2022年12/3特大号[雑誌](認知症 全対策)
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しかし今、そんな冬の時代に新たな挑戦が始まっている。キーワードは「小さなカフェ」だ。

週刊東洋経済 2022年12月3日号(11月28日発売)は「認知症 全対策」を特集。介護から予防、費用、相続まで認知症のあらゆる対策を網羅する。

10月28日、東京・秋葉原で「青空メモリーカフェ」という交流会が開催された。晴天に恵まれた午後の公園に、10人ほどの参加者が集う。

主催の三井記念病院・認知症疾患医療センター職員らが加わり、あいさつが交わされる。誰が認知症かといった詮索はしない。

次ページ1人を中心とする「パーソナルな」カフェも
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