走りを楽しむ女性が注意したい「骨折と貧血」問題 選手が対策のために摂っている「予防食」とは?

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 最新
拡大
縮小

さらに、ヘモグロビン値が10g/dlを下回るようになると、日常生活でも身体のだるさや重さを感じるようになり、ランニングどころか病的な状態に陥ってしまいます。

ただし、貧血は予防できます。食事から鉄分とタンパク質、ビタミンCを摂取することで、あらかじめ新しい赤血球を作る材料を準備しておくのです。

レバーや大豆、豚肉がおすすめ

マラソン選手が長期合宿を行うときに食べる貧血予防の食材として定番なのが、鉄分を多く含んだレバー、植物性タンパク質の代表である大豆、動物性タンパク質で代謝を促すビタミンB群が豊富な豚肉、そしてミネラルが豊富なひじきなどの海藻類です。

また、貧血予防になる珍しい食材としてデーツがあります。

デーツは鉄分がプルーンとほぼ同量含まれているほか、血液を作るビタミンとして注目されている「葉酸」が豊富で、その値はプルーンの6倍強にもなります。さらに、血糖値を徐々に上げてくれる低GI食品でもあります。サウジアラビアではデーツが貧血の治療に使われているそうです。

デーツ
日本ではあまりなじみがないデーツ(撮影協力:JUSUR)

このように、日ごろ口にする食材を意識してみるだけでも、貧血予防につながりますので、取り入れやすいところから試してみるのがお勧めです。

ランニング習慣が健康にいいことは間違いないと思います。しかし、健康管理を怠って、とにかく走ることばかりやりすぎると骨密度の低下や貧血などの問題が起きるという事実も忘れないようにしましょう。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT