「日本vsコスタリカ戦」プロはこう見る、驚く3視点 勝機は?「プロの観戦術」で俄然、面白くなる!

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ただし、それでもコスタリカの守備を突き破るのは簡単ではないだろう。

相手の中盤が最終ラインに戻って「6−3−1」のような布陣になることが予想されるからだ。こういうなりふり構わぬ守備を、ヨーロッパでは「バスをゴール前に止める」と表現する。

そんなとき鍵になるのが、サイドバックの「斜めの方向への動き」すなわち「ペナルティエリア内へのランニング」である。

【ポイント2】サイドバックが、ゴール前の「ジョーカー」になれるか
図表:木崎伸也『サッカーの見方は1日で変えられる』より

サイドバックがライン際から斜めに走り込んで、「5番目のFW」になるのである。相手にとっては、突然ゴール前の人数が増えるので対応しづらい。いわば攻撃における「ジョーカー」だ。

この「ジョーカー」という概念の提唱者は、史上最年少の28歳でブンデスリーガの監督になったユリアン・ナーゲルスマンだ。若き戦術家はこれをフル活用して、バイエルンの監督に上り詰めた。

森保監督が山根をメンバーに抜擢した理由は?

幸い、右サイドバックの先発が濃厚な山根は、川崎フロンターレでまさにこの動きを得意にしている。今年のJリーグでは3得点を決めた。そもそもこういう特徴があるからこそ、森保監督はメンバーに抜擢したのだろう。

南野や堂安が「相手の目線」を引きつけておき、DFたちの視野外から山根が飛び込んでシュート――それが対コスタリカの秘策になるはずだ。

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