「日本vsコスタリカ戦」プロはこう見る、驚く3視点 勝機は?「プロの観戦術」で俄然、面白くなる!

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サッカー界にはこんな格言がある。

「守備は狭く、攻撃は広く」

1つめのポイントは、この「守備は狭く、攻撃は広く」の大原則を日本代表がきちんと実践できるかだ。

【ポイント1】「守備は狭く、攻撃は広く」を実践し、「ピッチの幅」を使いこなせるか
図表:木崎伸也『サッカーの見方は1日で変えられる』より

「守備は狭く」とは選手がフィールドの中央方向にぎゅっと集まり、ゴール前をしっかり封鎖することだ。

サッカー用語では「中央に絞る」とも言う。前回「W杯「日本vsドイツ戦」プロの観戦術、3大ポイント」で紹介した「陣形をコンパクトにする」の別バージョンの表現である。

ドイツ戦「前半を失点1」で切り抜けた理由は?

ドイツ戦の前半、日本が失点1で切り抜けられたのは、この「守備は狭く」をガムシャラに実行したからだ。

ドイツのシュートを吉田麻也や遠藤航らが身を挺してブロックし、後半の大逆転劇につなげた

ただし、コスタリカ戦では間違いなく、攻撃の時間のほうが長くなる。そのときにポイントになるのが「攻撃は広く」だ。

攻撃者が横に広がって立つと、守備者をサイドにおびき寄せて相手陣形を横に広げることができる。

そうすると隙間が生まれ、自分たちのパスコースが増える。相手の「コンパクトな守備」を、立ち位置によって引き伸ばすのだ。

もともとは故ヨハン・クライフらオランダサッカーの指導者が提唱した概念で、のちにスペインにも広がって「世界的なスタンダード」になった。サッカー用語では「幅を取る」とも表現する。

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