子供が大人になっても依存し続ける親の心理構造 不安を抱え、自分に都合の良い生き方を押し付ける

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でも、いつも行動を把握しておくのは難しいので、厳しい門限を押しつけたり、外出を制限していたりということはよくあります。

子どもが成長し親元から離れて暮らし始めると、毎日のように連絡をしてきたり、頻繁に実家に帰ることを強要したりすることもあります。

これらの行為は、子どもが離れることで自分自身の存在意義を失いそうで不安になった親が、いつまでも自分のもとから離れていかないように子どもを縛りつけておこうとする心理の表れです。

<2.孤独・孤立への不安を抱える親の特徴>

孤独・孤立への不安を抱える親は、自分はいつか孤独になってさみしい思いをすると無意識のうちに決めつけています。

自立心が乏しいので自分の力で生きるための努力をせず、いつでも誰かに依存しようとします。

その対象になりやすいのが「子ども」です。

自分には力がないと決めつけているので、親自身がしなければならないことなのに子どもに押しつけます。

生活の世話や心のケアを子どもにさせている親は、このタイプに多くいます。

「自分は苦労して子育てをしてきたのだから恩返しされて当たり前」「子どもが親の面倒を見るのは当たり前」と、最初から子どもに頼ると決めているのも、このタイプの親です。

もし子どもから断られたら、途端にかわいそうな親を演じて、「子どもから裏切られた、傷つけられた」と訴えて悲劇のヒロインを演じます。

被害者意識が強く、子どもが従わないと、「縁を切る」とか「死ぬ」などと言って脅します。

<3.無価値・無能への不安を抱える親の特徴>

無価値・無能への不安を抱える親は、無意識のうちに自分自身の価値も能力も、他人と比べて低いと決めつけています。

この親には2つのタイプが存在します。

1つ目は、自己批判タイプ。

このタイプの親は世間体を非常によく気にするし、恥をかくことを嫌います。

自分の価値が低いことを知られたくないので、他人と関わることを避け、孤立を選びます。
自分よりも価値の高そうな人を見ると、自信を失って落ち込み、妬みが止まりません。

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