親と子どもの心がくっついている!?
「親との関係がつらい」
「いつでも干渉されて家の中に自分の居場所が感じられない」
「やりたいことがあっても否定されて許してもらえない……」
親子関係で悩んでいる人たちから、このような言葉がよく聞かれます。
日々、親との関係に苦しさを感じていて、顔色をうかがい、自分がどう生きたらいいのかわからなくなっている人は少なくありません。
私のカウンセリングへお申し込みいただいた相談者のお話をお聞きしていると、いつも気づくことがあります。そして、気づくたびに「この人も心が親とくっついてしまっているな」と感じます。
どういうことかと言うと、相談者は「親が●●をしてくれないから、私は■■ができません」とか「私は■■がしたかったのですが、親から●●と否定されて認めてもらえませんでした」のように言っていて、親がどう判断するかで自分がどう行動するのかを決めている人がたくさんいるのです。
こういった心理状態のことを『癒着』と呼びます。
癒着していると、親の気持ちが自分の気持ちであるかのように感じてしまったり、または子どもの気持ちが親の気持ちであるかのように感じてしまったりするという現象が起こります。
とはいっても、そんなに珍しい現象ことではありません。どんな親子関係でもあることだし、誰にでも起こりうることです。
ただし、癒着がひどい状態になっていると大きな問題が生み出されます。それは、自分の意志で生きられなくなるということです。
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