親にこんなことを思ったことがある人は少なくないでしょう。
すでに親になった人が、お子さんに対してこんなふうに感じることがあるかもしれません。
じつは、これのどれもが親子間で癒着している心理状態のときに感じやすいことです。
本来、親の人生と子どもの人生は別々のもので、親がどう判断しようと子どもの行動には影響しないし、子どもがどんな状態だったとしても親の行動にも影響はありません。
このように言われると「そんなはずはない!」と思う人もいるかもしれませんが、これが事実です。
しかし、子どもが親の理解を得られないと自由に行動してはいけないように感じてしまうのなら、子ども自身が「親が理解しなければ実行できない」と錯覚しているからです。
逆に、親となっている人が子どもを見て不安になるのであれば、親自身が「子どもには生きる力も問題を解決する力も持っていない」と錯覚しているからです。
癒着と錯覚で起こる親子関係の不具合
癒着の心理状態になっていて、さらに錯覚を信じ込んでいる親子関係ではこんなことが起こります。
・やりたいことがあっても親が認めてくれなければ実行しない
・やりたくないことでも親が不機嫌になりそうだと無理して頑張ってしまう
・親が許してくれそうなことだけをやり、許してくれなさそうなことは最初からあきらめている
・子どもの力だけではうまくいかないと思って、いつでも親が管理している
・子どもの将来を心配して、親が正しいと思うことを伝えているし、うまくいきそうにないと思ったことは否定もする
・子どもを一人にすると危険だから、親のそばから離れないように実家の近くの学校に行かせ、就職先も家から通えるところに入れさせる
さて、普段から思っていること、行動していることのなかに、近いものはあるならば、癒着していて錯覚を信じ込んでいる可能性が高いときです。
「そんなのどんな親子関係にもある程度はあるでしょ!」と思った人は、それほどに問題は大きくない親子関係だったのかもしれません。
怖いのはこのあとのことです。
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