従業員を最高に伸ばす!「イケア流」の秘密

労働条件で、期待値を変えない

イケアが大事にする考え方として、10個のキーワードを掲げている

全従業員の正社員化は、私たちにとっては「投資」だと考えています。お店を建てるために土地を買うのは、ビジネスとして最終的におカネを生む場所と考えての投資ですよね。人におカネをかけるのも同じです。

なぜ投資するかといえば、最終的にその投資はお客様にとってもプラスになると信じるからです。従業員が伸びることは、お客様に喜んでもらえるサービスがもっと提供できるということ。お客様が増えれば、最終的に私たちの企業にリソースを返してくれる。その循環をすごく大事にしたいと思っています。

2012年や2013年ごろ、パートタイマーの離職率は30%前後でした。年や店舗によってかなり違いがあり、学生さんのアルバイトが多い店は離職率が高かったりするのですが、平均するとそのぐらい。一方、フルタイムで働いていた人の離職率は1.5%ほど。現在の制度がスタートして数カ月ですが、この数カ月だけ見ても、パートタイマーだった人たちの離職率は下がる傾向にあると思います。プラスに作用しているという感触を、十分に受けています。

キャリアの「次のステップ」を促す

さて、イケアでは、新しいポストにチャレンジするため、数年で人事異動をするという取り組みも行っています。2~5年ほどで、部署やポストを異動する制度です。

私自身も、人事マネジャーとしてイケアに入社しましたが、ストアの人事を2年、本社の人事を2年勤めて、その後はイケア新三郷のストア・マネジャーを4年間。その後で今、再び全体の人事をみています。

いろいろな部署を横断してキャリアを積んでいく理由は、たとえば、ある部署の人が次の人を育てた後でそのポジションを抜けると、次の人がそのポジションに就くことができます。そのポジションを抜けて次の部署へ行った人も、同じ部署内で次のポジションに就いた人も、次のポジションに就くことはコンフォートゾーンを抜けて次のステップを踏むこと。成長につながりますよね。

コンフォートゾーンにいてはいけないということではありませんし、9年間、同じ部署にいて成長をしている、という人もいます。ただ、ライフプランの中で大きく成長を求める時期であれば、次のポジションに挑戦することを奨励しています。

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