表情分析家が提言「オンライン会議」のNG行為3選 眉を引き下げている人がいたら議論は一時中止

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とはいえ、「諸事情があり顔出しできない」というクライエントに遭遇することがあります。例えば、30名以上参加の社員研修で、顔出ししているのが研修担当者の2名だけ、という状況を、私は講師として経験したことがあります。

ここまで極端な状況はそうそうありませんが、類似の状況が起きたとき、私が行っている方法は、チャット機能を使って参加者皆にときどき質問を投げかける、あるいは、適宜、ランダムに参加者を指名し、意見を求める、ということをしています。

顔なし・無言の画面の背後にいる各人を最大限想像し、「私はあなたの存在を気にしていますよ」「私のメッセージが届いているか気にしていますよ」という熱を受けとってもらえるよう、工夫しています。

やってはいけない②地蔵

2つ目の「やってはいけない」は、地蔵です。地蔵とは、ライブやコンサートなどでアーティストのパフォーマンスを、席にじっと座った状態で見ることを言います。石仏のように動かない様子を揶揄する特殊な言葉です。

アーティストのダンスや振り付けを覚え、曲に合わせて踊る。ここまではできなくても、アーティストの声がけに反応する、曲に合わせて手拍子をしたり、身体を揺らしたり、拍手したりする。アーティストのモチベーションを上げるためやマナーとして心がけたいものです。

さて、オンラインミーティングにおける地蔵とは何でしょうか。先のパノプティコン状態ではなく、顔出しでミーティングに参加しているものの、話し手の話にノーリアクション。ほとんど無表情・無動作の状態。話し手として、PC画面に映し出される微動だにしない聞き手の顔に、「あれ?回線が悪くてフリーズしているのかな?」と思ったことはないでしょうか。

無表情の例。この顔のキープは、話し手に不安を与える(写真提供:空気を読むを科学する研究所「無断転載を禁ず」)

今日から、「あなたの話を聞いていますよ」というシグナルを発しながら、オンラインミーティングに参加しましょう。

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