2000万稼ぐ女性も「自分より稼ぐ男性」を求める
平成に入って30年が経ち、もうすぐ次の元号に変わろうとしているというのに、結婚観だけは昭和を引きずっている人が実に多いのに驚きます。昭和世代の両親から教育を受け、長年食卓を共にしてきたので、考えを刷り込まれているのですね。しかし、この「時代感のズレ」が婚活における最も高いハードルとなっているのです。
例えば、女性の男性の収入に対する考え方はまさに昭和そのもの。仕事をバリバリこなし、高収入であっても、「結婚するなら年収は夫のほうが絶対上」と考える女性が圧倒的に多いのです。実際、私が経営する結婚相談所でも、95%以上の女性が「自分より稼ぐこと」を結婚相手の条件にしています。2000万円以上稼ぐ女性が何人もいますが、やはり同じ価値観です。
一方、男性はといえば、子育てをメインに結婚を考えるので、相手の女性は子どもを産みやすい30代半ばくらいまでと考えます。30歳を過ぎたあたりで結婚相談所に来る男性が多く、「自分より年収が下」の相手となると、対象は20代の女性になりがちです。こうして、30代以降の結婚したい女性が余ってしまうわけです。
結婚観が昭和なのに対して、男女の恋愛を取り巻く環境は平成になり大きく変わっています。そこで何が起こっているかというと、多くの人が恋愛をしなくなった、あるいは、できなくなっているのです。
原因の1つはコミュニケーション不足です。たとえばデート。固定電話が主流だった頃は、会ったときにいろいろな話をしておかないと、関係が先に進まないですよね。「次会うのは、いつにしよう」、あるいは「今度どこに行くのか決めてしまおう」と話し合ったものですよね。
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