ところが、今は携帯電話で寝ながらLINEを開いて、チャットができます。デート中の会話の重要性も下がっているわけです。次のデートの約束はLINEでいつでもできる。そう思って、そのまま関係がうやむやになってしまうことも増えています。
SNSも恋愛を阻む原因になっています。フェイスブックやインスタグラムでも、自分を大きく見せるために「知り合いと飲んでます」と、ふだん友達でもない人を借りてきて、一緒に写ってもらったりします。対人ではなく、見えない人に対してのパフォーマンスをするようになってしまったのです。
いきなり無駄に奥ゆかしくなる
そうすると、実際にデートで会ってみて、「印象が違う」ということが起こります。「メールでは前のめりな会話をしていたのに、会ってみたら一言も話さない男性だった」なんて冗談みたいなことも、実はよくあることです。
テクノロジー変化による職場環境の変化も原因でしょう。今では1日パソコンと向き合うような、人と会話をあまりしなくてもいい職業に就く人が増えました。人と会わなければ「世間話」をする必要がない。世間話ができなければ、もっと難しい恋愛の会話などできるはずがないのです。
コミュニケーション力が低下するとどうなるでしょう。
まず、男性との会話になれていない女性の場合、男性の反応に不愉快になったり、ストレスを感じたります。男性は表情豊かに話をしない人も多いので、女性からすると「どっちなの」「はっきりしてよ」と言いたくなります。ところが、ここで女性のいらない奥ゆかしさが顔を出し、「女は待っているもの」と考え、突然「待ち子ちゃん」になってしまう。「男性だからはっきり言って、だって私、女なんだもん」と。
男性は男性で弱虫太郎!気が小さい!!しかも怖がり!!!だから、女性が「男性に言ってほしい」と思っていることを、直接言うなんてできないのです。女性はデートの時間やお店を「男性に決めてほしい」と思っていますが、男性は「これを言ったら怒られちゃうかも」と言えないでいます。
例えば「中華料理にしよう」と思っても、男性は「いくらの店に連れていけばいいんだろう」「どんなメニューがあればいいのか」「何時くらいに」「どこがいいか」と延々と考えて、「もういやだ」と面倒くさくなってしまうのです。しまいに「もう恋愛するのは嫌だ」って弱虫になってしまう。行動力がないのです。
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