オールドノーマルに戻り、新しい働き方を望む従業員が去っていく企業では、変わらないことを望むベテラン社員だけが残り、外部から優秀な人材が入ってこない状態に陥ります。
少子高齢化の進む日本では、そのような企業の末路は、寿命をまっとうして亡くなっていく高齢者のように、縮小均衡して自然消滅することになるでしょう。
業績好調企業が見逃している落とし穴
地方企業の経営者などにリスキリングについて説明をしていてよく聞かれるのが、「なぜデジタル化が必要なのかがまったくわからない」という質問です。恐らく、現在の状態で十分な売上と利益があるため、変化させる必要がないというお考えなのだと思います。
私は「なぜデジタル化が必要なのかまったくわからない」という現象が起きる原因は、固定されたメンバーで決まった業務をこなすという、限られた情報共有の方法にあるのではないかと考えています。
つまり、外部からの情報に触れる機会が著しく少ないため、外部環境や競争環境の変化に疎くなっているのではないか。限られた日本語情報だけが判断材料であり、海外で新しく生まれた異業種から参入してくる競合企業、海外の同業者たちが直面している急速な変化などの情報が、適切なタイミングでコミュニティーに入ってきていないのではないか。そう思うわけです。
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