これから会社で重要視される意外なスキルとは? 社員も会社も得する学び直しを実現する方法

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また同時に、経営のトップダウンだけでは、笛ふけど踊らず、しかしボトムアップだけで経営が関与しないリスキリングは失敗に終わってしまいます。リスキリングは、経営と従業員が共創する全社プロジェクトに昇華させることが欠かせません。

リーダーは未来の「語り手」であるべき

この数年、新型コロナウイルス感染症により、経営者の手腕が大きく試されました。緊急事態宣言の影響が直撃しつつも変化を拒み、会社の未来に愛想を尽かして従業員が離職してしまった企業も多くあります。一方で、見事に事業を方向転換させて危機を乗り切り、コロナ禍で立ち上げた起死回生の新規事業を自社の中核事業にまで成長させた会社もあります。

『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』(日本能率協会マネジメントセンター)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

本書において新しい働き方を実現するためには、「語り手」としてのリーダーの役割が重要だと記されています。リーダーがくるべき未来を表現し、新たな事業の方向性を示すことができない会社では、残念ながらリスキリングは進みません。従業員が具体的に将来どんなスキルを身につけるべきかが不明確だからです。

ときには、リーダーが自らリスキリング、例えばAIやブロックチェーンといったデジタル技術や脱炭素化に向けたグリーンスキルを身につけ、自社の新しい方向性を示すことも必要になるでしょう。

リスキリングの成否は、自社の変革の方向性を明確に示し、将来身につけるべきスキルを従業員に具体的に提示できるか否か、にかかっているのです。

後藤 宗明 一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事  SkyHive Technologies 日本代表

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ごとう むねあき / Muneaki Goto

1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。富士銀行(現みずほ銀行)を経て米国で起業。帰国後、米国のフィンテック企業の日本法人代表などを務めたのち、2021年、日本初のリスキリングに特化した非営利団体、ジャパン・リスキリング・イニシアチブを設立。2022年、AIを利用してスキル可視化を行うリスキリングプラットフォームSkyHive Technologiesの日本代表に就任。「日本をリスキリング」するため、石川県加賀市「デジタルカレッジKAGA」理事、広島県「リスキリング推進検討協議会/分科会」委員、経済産業省「スキル標準化調査委員会」委員、リクルートワークス研究所 客員研究員を歴任。日本全国にリスキリングの成果をもたらすべく、政府、自治体向けの政策提言および企業向けのリスキリング導入支援を行う。

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