これから会社で重要視される意外なスキルとは? 社員も会社も得する学び直しを実現する方法

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リスキリングの支援の現場でさまざまな企業を訪れると、デジタル化が進んでいない、リスキリングが進んでいない企業の特徴は、この「境界連結者」を生み出せていない企業が多いと感じます。「境界連結者」が新しいアイデアを持ち込んできて、社内で活かすといったことが起きていないのです。

もし「境界連結者」が社内で増えれば、本書でいうところの、組織が「凍結」した状態から「解凍」した状態に変化するのではないかと思います。組織間の境界線に立ち、異なるカルチャーを伝え、自組織に組み込んでいく。社内でリスキングを実現するためには、リスキリングの重要性を理解できる、こういった「境界連結者」を社内に生み出すことができるか否かが1つの鍵となるでしょう。

境界連結者を重要なポジションに据える

また、「境界連結者」がリスキリング導入の際にプロジェクト責任者を担当すると、良い結果をもたらすのではないかと考えています。彼らには、外部とのつながりから学ぶべき新しいデジタルサービスなどを社内に持ち込み紹介する役割を担ってもらうのです。

今までの日本社会では、「境界連結者」はともすると社内で評価されてこなかった人たちかもしれません。自分がまさにその役割をいつも担ってきたので客観視はできませんが、外に意識が向いている社員の社内評価は総じて良くありませんでした。

しかし、組織が変わらなくてはいけないタイミングでは、この「境界連結者」が新しい働き方をつくる鍵を握っています。そして、社内の情報網に強く、組織を動かすことに長けている強い紐帯を持つ従業員と、社内外で紐帯を持つ境界連結者の従業員が共創することで、リスキリングを成功に導くのです。

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