少子高齢化社会が進む日本。人材獲得に悩む企業は多い。
今、企業のリーダーたちは難しい課題を突きつけられている。
「コロナ禍前のような働き方を続けるのか」あるいは「これをきっかけに仕事を大胆に“リデザイン(再設計)”し、仕事をより有意義で生産性の高いものに変えられるか」。
今、企業のリーダーたちは難しい課題を突きつけられている。
「コロナ禍前のような働き方を続けるのか」あるいは「これをきっかけに仕事を大胆に“リデザイン(再設計)”し、仕事をより有意義で生産性の高いものに変えられるか」。
ロンドン・ビジネス・スクールの教授であり、世界トップクラスの経営学者であるリンダ・グラットンは、「これまでの組織は、会議が多すぎる、通勤時間が長すぎる、家族と過ごす時間が少なすぎる、つねに仕事に対応できる“オン”の状態でいることのプレッシャーが大きすぎるなど問題が山積みだった」と指摘している。
過去に大ベストセラー『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』で社会現象を巻き起こしたグラットンは、新著『リデザイン・ワーク 新しい働き方』の中で、「コロナ禍後、私たちは働き方の大転換に向けて大きな機運の中にいる」と述べている。
本書を読んで大いに視野がひらけたという起業家・経営者の池見幸浩氏が、「優秀な人を引きつけるワークスタイルとは何か」を考察する。
工場型オフィスは産業革命時代の遺物
人が生涯オフィスで過ごす時間は、9万時間とも言われてきましたが、パンデミックが起き、「リモートワークでも生産性が上げられる」「実は選択肢があるじゃないか」ということに多くの人が気づいてしまったと思います。
『リデザイン・ワーク 新しい働き方』には、富士通が、従業員のニーズを取り入れつつ、6万人の社員をリモートワークに移行させた話が紹介されています。
自分たちの仕事や業務内容には、どういう働き方が合っているのかを把握したうえで、デュアルなワークスタイルをデザインしていくことが重要ということです。
オフィスの起源は、15世紀ごろ、修道院で聖書を筆写するための机を持ったことがはじまりと言われていますが、近代オフィスの前提は、その後、18世紀産業革命の工場の延長です。
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