「優秀な人が集まる会社、逃げる会社」決定的な差 御社の求人に応募がこない理由を教えます

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例えば、コールセンターで朝から晩まで電話をかけるという仕事は、コール数と、その人の話す内容、丁寧さなどが把握できていればいい作業ですよね。録音データから、その人のクオリティーを解析するサービスもあります。そこにイノベーションは必要ありませんから、在宅勤務にして、全国から人を採用することもできるでしょう。

しかし、サービスをよりよくしていくアイデアや、競合が来ているからどう戦おうかといった議論などは、オンラインよりオフラインのほうが盛り上がり、意見やアイデアが生まれる場合もあります。この使い分けが大切ですね。

すごい人材がどんどん見つかるやり方

人材業界では、今、かつてないほどのウォー・フォー・タレント(人材獲得戦争)が起きています。

これまで、日本の年間転職数は、就業労働者の3~4%程度でしたが、コロナで多くの人が在宅勤務になり、いつでも転職活動ができるようになったことで、今後は間違いなく増えていくことがわかっています。その中で、優秀な人材の奪い合いが熾烈になっているのです。

以前は、かっこいいオフィスで、経営者が「とにかくうちに来いよ」と引っ張るような採用でも通用しました。今は、知名度が高い、あるいは高い初任給を出せるような会社でも、さまざまな条件や働き方を提案しないと優秀な方は来てくれません。

そうした時代だからこそ、その会社が提供できるワークスタイルがアドバンテージになります。優秀な人ほど、家かオフィスを選べたり、フルリモートで働くことを好む傾向にあります。ですから、「毎日出社する必要はない。リモートでもいい」という選択肢があれば、採用対象が全国に広がるわけです。

弊社では、社員が沖縄まで出向き、沖縄在住のエンジニアを本社には一度も呼ばないままフルリモート社員として入社してもらうことがありました。こうした採用活動を、弊社では全国で当たり前のように行っています。

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