新iPhoneに「衝突事故検出」搭載された納得のワケ 車を何度も何度も衝突させて実験を繰り返した
アップルは9月7日に、アメリカ・カリフォルニア州クパティーノ市にある本社「Apple Park」でイベントを開催し、iPhoneとApple Watch、AirPods Proといった主力製品の最新版を発表した。
このうち、iPhone 14、iPhone 14 Pro、Apple Watch Series 8、Apple Watch SE、Apple Watch Ultraと、広範な製品に搭載された、ある共通機能があった。
それは、衝突事故検出(Crash Detection)機能だ。
この機能は、iPhoneやApple Watchを持っている人が運転もしくは同乗する車が事故に遭った際にそれを自動的に検出し、安否を問う画面を表示。反応がない場合は緊急通報を行うという仕組みだ。
これらの機能の実装について、アップルのでワールドワイドプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、カイアン・ドランス氏(Kaiann Drance)と、センシング&コネクティビティ担当バイスプレジデント、ロン・ファング氏(Ron Huang)にインタビューを行った。
人命救助を行うデバイスへ
iPhoneとApple Watchには、これまでもさまざまな人命を守る機能が追加されてきた。例えばApple Watchであれば、転倒を検出したり、頻脈や徐脈を通知。iPhoneにも緊急SOS通報が搭載され、iPhone 14シリーズでは衛星通信を用いて、通常の携帯電話の電波が届かない場所からのSOS通報を実現した。
そして2022年は、自動車事故の検出機能を新たに追加した。この機能になぜアップルは力を入れているのか? ドランス氏は次のように説明した。
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