「国語は公式で解ける」東大生が断言する納得理由 文章を読むのが遅い人にも役立つスキルを伝授

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国語の試験問題
文章を素早く読んで理解するコツを伝授します(写真:tetu/PIXTA)
現代文は受験においてすべての科目の前提になるものですが、苦手な人も少なくありません。「文章の読解は公式を理解しているかどうかで決まる」と言い切るのが、現役東大生の相生昌悟氏です。新著『東大入試徹底解明 ドラゴン現代文』を上梓した相生氏が、その方法を解説します。

みなさんは、「国語は科学だ」と言ったらどう思いますか。「それはちょっと違うんじゃないの?」と思う人が多いかもしれません。しかし事実として、文章を読むという行為はかなり「科学的」といえるのです。そして、国語を「理系科目のように公式を使って解く科目」と理解している人は、文章を読むのがとても速く、どんな文章でも理解できます。

今日は、東大生がやっている「国語という科目を理系的に読む方法」をお話しします。

文と文のつなぎ合わせ方には一定のルールがある

国語という科目では、文章を読む行為をします。でも、その「文章」というのは、いったいどういうものを指すのでしょうか。これに対する回答は非常にシンプルです。

「文の積み重なり、連なり」。これこそが「文章」だと言えます。一文だけだったら、理解するのは簡単です。例えば、「人に優しくするべきだ」と書いてあって、その文の意味がまったくわからない、という人はほとんどいないでしょう。

しかしこれが難しくなるのは、こうした文が連なって、それが「文章」になるからです。

「人に優しくするべきだ。なぜならこういうことがあって、こんな事例があったからだ。こう考えるとこんな話があって……」

というように、複数の文がさまざまな形で積み重なることでその関係性が複雑になり、意味や本質が捉えられなくなってしまうのです。しかし、この「積み重なり方」にはルールがあります。文と文をつなぎ合わせて文章にするためには、一定のルールがあるのです。

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