「国語は公式で解ける」東大生が断言する納得理由 文章を読むのが遅い人にも役立つスキルを伝授

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みなさん、建物を新しく建てるときのことを想像してください。

建物を建てようと思ったら、まず木材をたくさん用意し、続いて、その木材を積み重ねて建物にしていくでしょう。それも、きれいに整頓して、「ここは柱にしよう」「ここは壁にしよう」と考えて建築していくはずですよね。木材を無作為に積み重ねていっても、建物はできません。一定のルールに基づいて積み重ねていくわけです。

これと同じことが、文章でも言えます。ここでいう「木材」とは、文章における「文」のことを指し、「建物」とは「文章」のことです。つまり、文を積み重ねて、1つの建築物としての「文章」が作り上げられているというわけですね。

漫画『ドラゴン桜』に登場する国語の太宰府治先生は、「国語は建築学である!」と言っています。

(漫画:©︎三田紀房/コルク)

建築学=文章をつなぐ「公式」を理解する

建築学=文章をつなぐ「公式」さえ理解すれば、文の中身を深く理解して解釈する「文系的な」読み方をする必要はなく、むしろ科学的で理系的な読解ができるようになるのです。

だからこそ、文章を速く読めるようになりたいのであれば、やるべきなのはこの「建築学」を学ぶことです。東大生は、この建築学を修めているからこそ、文章を速く読むことができるのです。

東大生は、「この文が柱だな」「この文はあまり重要な文じゃないな」というのがよくわかっています。だから、文を読んでも重要なポイントにマーカーを引き、その文だけを読んで文章が理解できてしまうわけです。最初から最後まで順番に頑張って読んでいる人とはスタートラインが全然違うわけですね。

これができるようになるために、どのように「木材」、つまり文を積み重ねるルールがどのようになっているのか、そのルール=公式があるのかを理解しましょう。そうすれば、一見複雑なように見える文章でも、よく理解できるようになり、読むのも速くなるのです。

ではここで、理解しておくと読むのが速くなる構造のルールをいくつか、みなさんにお話しします。

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