「国語は公式で解ける」東大生が断言する納得理由 文章を読むのが遅い人にも役立つスキルを伝授

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

例えばですが、ネット上にこんな意見があったとします。

【失敗にクヨクヨしよう!】

「ああ、失敗しちゃった。切り替えて次だ!」

勉強において、こういう思考をしていてはうまくいきません。

「どうして失敗したんだろう? 何を直せばいいんだろう?」

そんなふうに失敗を分析してこそ、成功がつかめるのです。失敗は成功のもと。失敗を活かしましょう。

これに対して何か返信するとしたら、いろんなパターンが考えられますよね? 実は、その返信のパターンというのが、そっくりそのまま「建築のルール」によって説明できるのです。

例えば、こんな返信。

「そのとおりだ! ミスには必ず何かしらの理由があるから、必ずそこから何か学べるはずだ。ミスの根本的原因を突き詰めようという姿勢は、なによりも重要なことだと思う!」

これは、内容をよく見ると、最初の文とほぼ同じ内容を述べていると言えます。同様の内容について、同じ内容だけど少しだけ言い回しを変えて表現しているわけです。数式でいうところの「イコール」と同じで、内容を別の言葉で言い換えることで、よりわかりやすくするというものです。

内容を「具体化」するパターンも

また、こんなものもあります。

「確かに! 僕自身、受験生時代に模試を解きっぱなしにしていたせいで、成績がなかなか上がらず、痛い目を見た。けれど、模試の間違いを分析するようになってからは成績が上がっていった」

これも、最初の文と同じような内容になっていますよね。しかしこれは、先ほどとは少し違います。具体的な自分のエピソードが入っていて、元の内容よりわかりやすくなっています。

最初の文には単に「失敗」としか書かれておらず、何をどう失敗したのかについては書いていませんでした。一方、こちらの返信では、それが「模試の間違い」という具体的な話になっています。内容自体はほとんど同じですが、より具体的になっているわけです。これは、「具体化」と言われる構造です。

次ページパターンはもう一つある
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事