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「国語は公式で解ける」東大生が断言する納得理由 文章を読むのが遅い人にも役立つスキルを伝授

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逆に、こんなことも考えられます。

「本当にそうだ。人間は、失敗から学ぶことができる生き物だ。うまくいかないことやできないことをしっかり把握することで、新しい道が開けると思うだろう」

これも最初の文と似た内容ですが、先ほどの文とはまた少し違うところがあります。

それは「失敗」を「うまくいかないことやできないこと」と表現していて、「成功」を「新しい道が開ける」という言葉で言い換えているということです。「うまくいかないこと」や「新しい道」というのは直接イメージすることができず、抽象的な内容にしているのがわかるでしょうか。

このように、ある程度具体的なものについて、それらに共通する性質や特徴をとらえ、より広い概念として提示することを「抽象化」と言います。

以上のように、同じようなことを言い換える場合でも、「イコール」「具体化」「抽象化」の3つのパターンがあるわけですが、みなさんはこの3つのうち、重要なのはどれかわかりますか。

一番重要なのは「抽象化」

3つのうちで一番重要で、そこだけを読めば文が理解できるのは、「抽象化」です。これがわかっていれば、文章を読むときにもより速く理解できるわけです。

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東大生は、「具体化」が来たらそこは読まなくていいと判断してそこを読み飛ばす場合があります。なぜなら、その次に来るのはただの具体例で、新しい情報が来ないからです。

逆に「抽象化」が来たら、そこは著者の言いたいことがある場合が多いです。いろんな具体例をあげたうえで、「だから、こうなんだよね」とその具体例を総括して自分の主張をぶつける場合が多いからです。

また、これらの構造を理解するためには、接続詞を手掛かりにすると見つけやすいです。言ってしまえば、接続詞は文と文をつなげる「釘」であり「接着剤」です。Aという木材とBという木材をくっつけて、「A。例えば、B」と書かれ、それが文章になるわけですね。

「=」で多い接続詞:「つまり・すなわち」
「具体化」で多い接続詞:「例えば・実際・まるで・あたかも・いわば」
「抽象化」で多い接続詞:「要するに・つまり」

いかがでしょうか。文章を速く読めるようになりたい、と思った人は、この「建築学」を理解しましょう。そうすれば、どんな文章でもスラスラ読めるようになるはずです。

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