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仕事で「勘」を大事にする人が意外と本質を突く訳 「もっともらしい情報」の嘘をズバリ見極めるコツ

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  • 山本 大平 経営コンサルタント、F6 Design代表取締役
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(出所)『独立思考――組織や前例に縛られず、自分で考えて答えを出す』(朝日新聞出版)

三現とは、「現地」「現物」「現実」の三つ。

「現地」にも必ず足を運んで、「現物」をなるべく近くで観察・確認し、そのうえで「現実」的な判断を下す、といった意味です。

「実際にやってみたか」がすべて

「三現の教え」は、情報量が増えた今の時代だからこそ再認識すべき教えです。

いくら机の上で時間をかけて情報を分析したとしても「現地現物で経験したリアルな情報」には敵いません。

ここで、よく勘違いをしてしまう人がいます。

その間違いの代表例が「現地現物の情報とは、知見者の話を直接聞くことだ」というものです。

これは、情報を探す際の”入口”として利用すべき方法です。そして知見者が持っている情報が確かだとも限りません。「誰々が言ったから」と権威ある者の言い分を盾にして正当化している物言いをよく見かけますが、果たしてそれで満足していて良いのでしょうか。

結局、聞いた話は、知見者個人の考えにすぎないので、知見者の意見は魚群探知機(入口)くらいに留め、そのうえで自分なりの考察を持つのが良いでしょう。

また、話を聞いてみたうえで、自身が「実際にやってみて、どう感じたか」という情報こそが、リアルな情報です。独立思考(自分の頭で考える思考)を得るうえで人の言うことを鵜呑みにしては絶対にいけません。

例えば、ある人が飲料会社の社員だったとして、突然、人事部から商品企画部の企画職に異動になったとします。そして上役から異動後まもなく「夏に新しいフルーツ系炭酸ジュースを新規開発してほしい」と指示されたら、どうするでしょうか?

もしそのような命を受けた場合には、私は真っ先に、いま市場に出回っている炭酸ジュースを、片っ端から飲んでみることをおすすめすると思います。安易に大規模な市場調査を実施して、情報を収集したつもりになってはいけないでしょう。もちろん、「調査が不要」と言っているわけではないことにも注意が必要です。

なによりも「実際に飲んだのかどうか」。

この段階ではじめて強い情報を獲得したことになります。

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【五感を通して、説明のしようがない情報までを得られる】

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