仕事ができない人は「疑う」の本質をわかってない 自分だけで誰にも頼らず思考を論理展開できるか

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疑問 疑い 女性
「自分で考えられるようになる」ための“疑い方”とは?(写真:Lukas/PIXTA)
停滞を続ける日本経済に追い打ちをかけた、コロナ禍。その影響で、仕事で求められる能力は大きく変わりました。
「これからの将来不安を乗り越えるために必須となるのは己の力」と語るのは経営コンサルタントの山本大平氏。新著『独立思考――組織や前例に縛られず、自分で考えて答えを出す』から一部を抜粋・再構成のうえ、「自分の頭でアイデアを考えて行動に移す思考法」を全5回連載でご紹介します。第1回は考えるために必要な“疑い方”に着目。

理想は「生まれたての赤ちゃん」

勘違いをしている方もいるかもしれないので、最初にしっかりと説明をしておきます。”疑う“とは自己中心的な思考では断じてありません。むしろ、「自己中心的な思考」とは最も距離がある考え方です。

そもそも自己中心的な思考とは、自分に有利なように物事を考えてしまう、といった人間が潜在的に持っている欲求のようなものです。そのため、「疑う」の第一歩は、自分自身に認知バイアスがかかっていないかと疑うことになります。

理想的な状態は「生まれたての赤ん坊」です。

まずは「自分が自己中心的であること」を認識します。最初は苦しいかもしれませんが、自己中心性を排除するためのファーストステップとなります。そして、自己中心的な思考は、自身で習得したものです。それゆえに、自己中心的思考は自分で捨て去ることもできるのです。

一方で、「自分が正しい」と無意識的に思ってしまうのも人間の特性です。自分の正しさを〝疑う〞ことができず、素直に物事を洞察できない状態では、すべての情報が固定化されてしまい、物事の本質を見失ってしまいます。

WEBで読み取る情報、テレビのニュースで見聞きする情報、さらには読書から得られる情報のすべてが疑いの欠落によって意味のないものになります。自分で考えられる様になるためには、まずは自分を疑い「刺激をそのまま受け止める」ことが必要です。

そして自分を疑うようになれた後には今度は周囲の情報を疑うのです。

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