ムーギー:実際の話、北朝鮮と何を話し合いたいと思われますか?
猪木:人の出入りを自由にすることからですね。昨年あたりから、何もかも日本に持って来られなくなりましたから。私の切手まで、日本で取り上げられますから。
ムーギー:え? アントニオ猪木さんの切手。
猪木:昔、北朝鮮で発行されていたのです。
「大衆にメッセージを送る役割」を引き受ける
猪木:日本の役人はすごく優秀だと思いますが、「天下国家」という視点がない。そういうのが出てくると、すぐ飛ばされちゃうでしょう。
そこは俺らがある意味で、「大衆にメッセージを送る役割」を引き受けないといけない。受け手はいますからね。ネットでも。そういう国民に真実を伝えていく。
それで制裁を受けても、俺は怖いと思っていないし。今さら出世したいとも思ってないし、腹をくくっています。もし何かお役に立てることがあれば、それでいいと思っていますから。
ムーギー:ちなみに、猪木さんは参議院議員ですが、「参議院なんかいらない」という意見も根強いです。猪木さんは「参議院の今後」をどうお考えですか?
猪木:われわれは6年の期間をもらっています。長期的な視野に立てると思います。
ムーギー:衆参で任期の時間軸が違うから、それなりにできることが違うのだと。
猪木:そうです。もともとは貴族院から始まって、チェック機能を果たしていたんですね。
ムーギー:ただ、結局はチェック機能を働かせることができない。
猪木:やっぱり志してない人が政治家になっていることもあるじゃないですか。
ムーギー:単に呼ばれただけでふらふら政治家になっちゃった。
猪木:そうそう。志も何もない、ただ人気取りの票に集まったこの何年間の選挙だった。だからそこのところも含めてね。
ムーギー:猪木さんは「参議院をどう変えたい」と思ってらっしゃるんですか。
猪木:「衆議院のコピー」ではなくて、それぞれがもっと外交を含めて自由に動いたほうがいい。参議院議員は時間があるからこそ、外交もできるわけですよ。だから長期的に「自分が得意な分野」で特化して、貢献できるところに、実質的に動けるような議員を増やすべきです。
ムーギー:わかりました。猪木さん、本日は本当にありがとうございました。
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