リベラルアーツ「全然学ばない人、学ぶ人」の大差 「4大メリットを解説!」一流の人は深く学ぶ訳

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リベラルアーツを学ぶ日本人
一流の人ほど「リベラルアーツ」を学ぶ4つの理由とは?(写真:ほんかお/PIXTA)
いまビジネスの世界で、「リスキリング」(学び直し)が注目を集めている。
リスキリングの本質は「変化する社会で、今後必要なスキルや技術を学ぶ」ことで、そこでは「学ぶ姿勢」、すなわち「独学力」が決定的に重要になる──。
30年以上にわたり、人事や人材マネジメントの研究を続けてきた高橋俊介氏が、このたび「社会人の学び方」を1冊で完全解説した新刊『キャリアをつくる独学力──プロフェッショナル人材として生き抜くための50のヒント』を上梓した。同書は、発売後たちまち大増刷するなど、話題を呼んでいる。
世界有数の人事コンサルティング会社の日本法人代表を務め、日本に「キャリアショック」という概念を広めた「キャリア論の第一人者」でもある高橋氏が、「リベラルアーツを『全然学ばない人、学ぶ人』の大きな差」と「だからこそ一流の人ほどしっかり学ぶ4大理由」について解説する。

あなたは「エグゼクティブ同士の社交」ができるか

「リベラルアーツ(liberal arts)」は、日本では「一般教養」などと訳されますが、古代ギリシャでは「自由人の教養」という意味合いだったようです。当時の「自由」は「非奴隷」を意味し、「人を自由にする学問」とも呼ばれます。

『キャリアをつくる独学力:プロフェッショナル人材として生き抜くための50のヒント』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

大学の教養課程でリベラルアーツを学ぶのは、人間として偏りのない知識を持ち、真理探究の精神を植えつけるためとされています。

「仕事には役に立たない」と思われがちなリベラルアーツですが、じつは近年、「社会人が備えるべき素養」として欠かせないものであると注目を集めています。

グローバルな環境では、「エグゼクティブ同士での社交」ができるかどうかが「ビジネスリーダーの条件」の1つになっています。

そのとき重要なのが、ビジネスとは関係なく、歴史、美術、音楽、文学、地理など、「リベラルアーツの素養」が求められるような会話です。

「ビジネスと一見かけ離れた幅広い知識」こそが、あなたの今後のビジネスを支えるのです。リベラルアーツが備わっていれば、どんな場所でも、初対面の人でも、「スムーズな社交」が可能です。

つまり、「リベラルアーツの素養」があるかないかで、今後の「社会人としての伸びしろ」が大きく変わってくるともいえます。

リベラルアーツがもたらすものは、「エグゼクティブ同士の社交」だけではありません。次ページからは、「リベラルアーツを学ぶことで能力を伸ばせる4つの理由」を解説していきます。

次ページ「歴史は繰り返さないが韻を踏む」
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