「3年は祖父母が育児」母子で生き抜く起業の哲学 自己啓発書嫌いの人が共感する本「Believe It」

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

父との約束、息子が小学生になるまでに落ち着く環境を作ってやらなければならないという区切りの中で、必死でした。

私にとって当時の会社経営は、自分と息子の生活を支えるための手段の1つでした。自分のライフプランの中でキャリアを考えたとき、子育てのために、自分だけですべての仕事をやらなくても回る形を作ろうとした。その結果、今があります。

周囲の人がレールに乗せてくれた

経営をしていると「すべて自分でやらなきゃ」と思い込んでしまうときがあります。でもジェイミーさんは、そういうときでも、実は、周囲の人によっていろんなことがなされているということを書いていると感じました。いわば「流れ」に身を任せると、道が開くといった感じです。ここには本当に共感しました。

私自身、人に「つらい」と言えるタイプではありません。自分が始めたことだから、周囲に迷惑をかけてはいけないと思うのです。起業してからは、何かを取捨選択するときも自分で解決しなければ会社が潰れてしまう、とまで追い詰められていたのだと思います。

ジェイミーさんも同じでした。なんでも1人でやろうとして、本当に身動きが取れなくなったときに、ようやく周りに相談し始めます。

私の場合、切羽詰まったときは、読書やゲームをして気を取り戻そうとしていました。でも、実際には、周りの人はわかってくれていて、私がようやく相談したときには、「そう言われると思ったから、もう作っておきました」と先回りしてくれていたというようなことが、たくさんありました。

自分の知らないところで、実は仲間の誰かが動いて準備してくれていて、自分はそのレールに乗せてもらっている。本当に助けられました。

次ページ社員を信じる心が功を奏した
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事