一方で業界用語を使わない人は「得」をします。
シンプルに、仕事が滞りなく進むからです。関わる人全員が瞬時にわかる言葉を用いることで、連絡はスムーズになります。
なるべくわかりやすい言葉で話しましょう。極端な話、小学生にもわかるようにわかりやすく説明すべきです。
また、印象としても、謙虚で偉ぶらないように見えます。相手に「同じ目線で接してくれる人」だと思われ、一目置かれることに。これは「得」です。
見習うべきはスポーツ中継のわかりやすい実況です。
ラグビー中継の副音声で、わかりやすい解説をしているのを聞いたことはないでしょうか。「あー、いまのはノックオンですね。ボールを落として、ボールが体より前に出てしまいました」。テニスの中継では「おぉ、ナイスプレイスメント。いいボールの落下点です」という解説を聞いたことがあります。どちらも、その競技のルールを知らない人でもわかるような解説。とても親切です。
同じように、業界に詳しくない人でもわかるように、やさしく話す。すると、仕事もうまくいきますし、印象もよくなる。とても「得」な話し方と言えるでしょう。
人の名前はしっかり覚えるのが「得」
●得する人=名前を呼びながら会話する→好印象度73%
「五百田達成」という私の名前(本名)は、人からよく間違えられます。五十田、百田、達也などとよく書き間違えられますし、「ゴモタさん」「ゴタンダさん」をはじめとした読み間違いもよくあります。
人の名前はしっかりと覚えるのが「得」です。
名前というのは、その人が何万回と使っているものですし、ものすごく大切にしているもの。それをないがしろにして間違えるようなことは、大きく印象を下げてしまうでしょう。
また、名前をきちんと覚えたら、できるだけ口にしましょう。何度か口にすることで頭に定着させることができますし、「間違ってないな」という確認にもなります。
名前を呼ぶことで、相手との親密度が高まる効果もあります。
以前、電話で話していてすごく感じのいい女性がいました。彼女は会話のなかで何度も私の名前を呼びかけるのです。
「五百田さん、じゃあこうしましょうよ。この件はいったんあとに回して……」
「五百田さん、この部分を変えるとここも変わっちゃうんですよね」
「えっ! それはよかったですね、五百田さん!」
まだメールの普及していなかった時代、受話器から聞こえてくる声の感じから、その人の印象があたたかくじんわりと心に残っています。
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