「ネガティブな面を指摘する」のではなく「いい方向に持っていく」クセをつけましょう。
よく電車内で子どもに対して「大きな声で騒がない!」と怒っているお母さんがいます。しかし、そう言えば言うほど子どもは大きな声で騒いでしまいます。
そういうときは「やさしい声で話そうね」「静かな声で遊ぼうね」と言うのが効果的。同じように仕事でも、悪い部分を指摘するのではなく、持っていきたい方向に誘導するわけです。
「問題ない」が抱えている問題
部下が作成した書類を確認するとき、間違いや内容の漏れなどの「問題」をチェックするのが「ネガティブチェック」。
一方、うまく説明できているところ、表現が工夫されているところなどの「いい点」を探すのが「ポジティブチェック」です。
ネガティブチェックばかりしている限り、部下にかける言葉はよくて「問題ないね」でしょう。一方、ポジティブチェックをすれば「ここはよく書けているね」「短時間でよくまとめたね」といった言葉が出てきます。
ポジティブチェックを身につければ自然とネガティブな言い方は減っていき、まわりからも信頼され、仕事が楽しくなっていき、デキる人に近づくはずです。
●得する人=誰でも理解できる言葉を使う→好印象度75%
業界用語やカタカナ語を使いたがる人がいます。
「ところで、サービスの『ローンチ』はいつですか?」
「その件については、『アグリー』ですね!」
相手の知らない言葉を使えば「自分のほうがより知識がある」「より専門性が高い」とアピールできるでしょう。パッと見はかっこいいかもしれません。
しかし、業界用語やカタカナ語をむやみに使う人は「損」をしています。
こういった言葉を使うと、「自らの立場を高く見せようとしている」「プライドが高そう」と思われます。もしそんな考えはなくても、相手にそう思われてしまっては損というわけです。
業界用語を使うことによるデメリットは印象が悪いというだけではありません。業務が滞る、という「実利的な」損にもつながります。相手が「ローンチ」の意味をわかっていなければ、きちんと意思疎通ができないことになります。これは仕事においてマイナスでしかありません。
ローンチは「立ち上げ」と言えばいいだけですし、アグリーは「賛成」と言うべきです。余計な用語を使うことは仕事においてノイズ、トラブルの元になります。
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