面接のオンライン化で顕著になった、就活生が「個室を持っていない場合にどうするか問題」を、「トイレで面接受験」という実際にあったシーンで表現した作品がこちら。必死に無音のプライベート空間を探した結果、トイレにこもるしかないとの結論に達した学生と、その状況を察知しつつも、何も突っ込むことなく優しく見守りながら面接を続ける採用担当者の関係が微笑ましい。
作者によると、「トイレで面接受験」という学生は、意外に多いとのこと。ところで、学生が面接を受けている間、家族はトイレを使いたくなったらどうしているのだろう。じっくり面接する企業の場合、1回の面接時間が1時間ということも少なくない。それともう1つ、学生は便座に座ってPCを膝の上に置いているのか、それとも便座にPCを置いて、学生は床に座っているのか、どんな態勢で面接を受けているのか、少し気になるところである。
企業にだって悩みはある
さて、HR総研のオフィシャルページでは、「2023年卒 採用川柳・短歌」の全入選作品について、作者の思いを踏まえての寸評・解説も掲載している。それぞれの作者がどんな気持ちでこの川柳や短歌を詠んだのか、ぜひご覧いただきたい。
一般的に、就職活動というと「学生=弱者=かわいそう、企業(採用担当者)=強者=同情の余地なし」とひとくくりに捉えられがちであるが、一概にそうとはいえない。企業にだって悩みはある。
内定を出すまでは企業が優位と考えられがちだが、内定を出してしまった後は圧倒的に学生が優位に立つ。なぜなら、入社するかどうかの選択権は、学生の手中にあるからだ。もはや企業は弱者である。人気企業でなければ、なおさらのことである。そんな採用担当者の思いもぜひ覗いてみてほしい。
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