悪ガキ副区長が目指す「誰も来ない区役所」の真意 行政も民間も「悪ガキ型トップ」が常識を覆す
ヘッドハンティング、および人材組織全般のコンサルティング会社として世界最大規模を誇るコーン・フェリーにおいて、30年以上活躍を続けた妹尾輝男氏の初の著書『世界は悪ガキを求めている――新時代を勝ち抜く人の思考/行動/キャリア』が話題だ。
「これからのあるべきリーダー像は、従来の日本的エリートではなく、『悪ガキ』的な人材である」と主張する本書を、「これは人材の話であると同時に、社会の仕組みや構造、カルチャーの話だ」と見るのが、民間企業から渋谷区副区長に抜擢された澤田伸氏だ。
渋谷区役所で「民間企業顔負けのDX」を推進してきた「悪ガキ副区長」に、その真意を聞いた。
若者は「悪ガキ」でいていい
『世界は悪ガキを求めている』は、特に、中学生、高校生、大学生など若者に読んでほしい本です。
これから社会に出る若者、戦おうとしている若者、自分のやりたいことを見つけようとしている若者たちに、「きみが思っていることは、決して間違っていない」ということに気づかせてくれます。
悪ガキと言っても、渋谷センター街の裏でタバコを吸っているような子のことではありませんよ。今まで世界を変えてきたのは、世間から「クレイジーだ」と思われていた人間だという意味です。
社会から認められず、大学にも通わず、朝から晩までゲームばかりやり続けていた。そんな子が天才となって起業し、ユニコーンにまで成長させたり、eスポーツで1億円を超える賞金を稼いだりする時代です。
以前は、スケボーをやる若者は「不良」と見られていましたが、今ではオリンピックの金メダリストですよね。成功の法則が変わったんです。
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