「パンデムリックスのような問題を経験したことで、僕は妻に、医学は判断を誤ることもあるし、メディアがそれに加担することもあるということを、誠実な態度で認められるようになった」
自分の側の不備を認めることは相手側に対して、「私はガンコな狂信者ではなく、あなたが耳を傾ける価値のある人間です」と示すのに大いに役立つ。
アダムは妻と、誠実で穏やかな雰囲気のなかでワクチンについて何度か話し合った。そうしたのちに、妻はみずからの意思で娘にワクチンを接種させることを決めた。
協力か強硬かはケースバイケースにする
本当に効果がある行動を取るためには、アイデンティティを軽く保つことで、冷静に最善策を考え、目標達成に向かって懸命に取り組まなければならない。そのうえで協力的な手法でいくか、強硬的な手法が効果的なのかを、ケースバイケースで見極めるべきだ。
この見極めは、アイデンティティを軽く保っているからこそ可能になる。単に親切心や礼儀正しさといったことではない。自分自身がものごとを柔軟にとらえ、自分の枠に縛られず、自由な視点で真実を追い求めるための方法なのだ。
大切なのは、アイデンティティによって思考や価値観が支配されないようにすることだ。そう考えるようになると、いろいろな人の主張を受け入れやすくなるだけでなく、細かな点で自分の考えを改めやすくなる。
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