彼は続けます。
「日本に来てからはなんでもやった。六本木の夜の街で働いたこともある。
あれは……楽しかった……」
ん?
ちょっとどんな仕事だったかは、聞かないことにしておきましょう。彼は、世界中回ったけど、日本がいちばんいい国だね!とも言っていました。お世辞もあるかもしれませんが、そう言ってもらえると日本人としてうれしいかぎりですね!
このような背景も相まって、インドではIT人材が多く、外資系企業は人件費も安いインドにIT部門を移したわけです。「経費削減できて大喜び!」と言いたいところですが、その実態は……
あかん……。
あかんかったのです……。
インド人のせいなのか、人事のせいなのか
シンガポールで某米系投資銀行に勤める、IT責任者のフランス人のポールさん(仮)は、インドのIT部門に本当にがっかりしています。
柔道黒帯というガチで親日家のポールさん。ポールさんは、シンガポールからインドとヨーロッパのITを管理する仕事をしています。
私とポールさんは共通の知り合いがいるので、よく飲みにいきます。これでは私がしょっちゅう飲みに行っているみたいですが、そんなことはありません。ここは強調したいところです。
バーで飲みながら仕事の愚痴をこぼすポールさん。
インドのアウトソースの何ががっかりなのでしょうか。私の記憶の中では陽気なインドIT部署のイメージしかないため、聞いてみることにしました。ポールさんは自分の仕事について、憎々しげに話しだします。
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