「IT系インド人最強説」の気になるその後 あの海外アウトソースブームはどうなった?

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インドと言えばIT立国で、国民は英語ができ、優秀な人材が安い賃金で手に入ることで有名です。今現在、外資系金融機関のほとんどが、インドにIT部門の中心を置いています。

IT立国インドで、スーパー頭のきれる有能なインド人スタッフが、外資系金融機関のITをサポートしている……と言いたいところですが、実際はどうなのでしょうか?

今日は、レッツ国内回帰! ここがダメだよ! 海外アウトソース!についてご紹介したいと思います☆

インド人がITに強くなった、ちょっと悲しい話

話はさかのぼること数年前、まだうら若き愛くるしい私が、日本の外資系投資銀行に勤めていた頃のお話です。すでにIT部門の中心はインドに移り、そのサポートを行うため、日本のIT部門では、

日本人2%

インド人98%

みたいな、人口比率(?)でITルームはリトルインディア状態でした。

ITルームに入るとほんのりとしたスパイスの香り、今でも忘れません。

インドの方のほとんどはヒンドゥ教徒で、牛は聖なる生き物のため、食べることはせず、菜食主義者、お酒も飲まない――はずなのですが、私がいた外資系金融のインド人の人たちは、

毎週バーに行って、

「近江ビーフ、オイシイよ」

とか言っていたような……。

みんな陽気ないい方ばかりでした(遠い目)。

そもそもなぜ、インドはIT立国なのでしょうか? 国の政策としてIT教育に力を入れているということもありますが、その背景には少し悲しい事情があります。

以前、IT部門にリストラの嵐が襲ったときのお話です。外資系ではよく嵐が来るのです。なぜでしょう。

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