健康書100冊読んでわかった「食事術」の最適解 プロ編集者チームが語る「糖質制限+αの真実」
善玉菌を摂取して、腸内環境を整えようということがよく言われますが、最近の研究からすると、ことはそう単純な話ではありません。実態としては、“スタープレーヤー”の善玉菌が単独で活躍して腸内環境をよくしているのではなく、さまざまな細菌同士が連携して、チームワークで腸内環境をよくしているようなのです。
ヨーグルトだけでは「腸活」にならず!?
健康書100冊を精査してわかったことは、ヨーグルトなどで善玉菌を摂取しさえすれば腸内環境がよくなるという話ではないということ。腸内細菌のエサとなる食物繊維をたっぷり含む食品や発酵食品なども併せて摂ることで、「多様性のある腸内フローラ」を目指すことが重要なようです。
ちなみに、代表的な腸内細菌の研究者3人の著書を読み比べると、3人ともがヨーグルトに善玉菌のエサとなるオリゴ糖をプラスした食事を毎日、摂っていました。マネしてみるのもありかもしれません。
なお、SIBO(小腸内細菌増殖症)という病気の場合は、食物繊維や発酵食品をたくさん摂ることでその病気を悪化させてしまう場合もあるそうなので、「腸活」の食事術が万能なわけではありません。
①乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌を摂りさえすればいい」という考えだけでは不十分。
②食物繊維や発酵食品などを併せて摂ることで、「多様性のある腸内フローラ」を目指すことが重要。
③まずは、ヨーグルトにオリゴ糖をプラスした食事がおすすめ。
④「腸活」の食事術が、すべての人におすすめなわけではない。
100冊の健康書から「食事術」の部分を精査してわかることは、どんなタイプの人の健康にも役立つ、唯一絶対の食事法があるわけではないということ。また、食事法の研究は、実施も解釈も難しいといわれ、エビデンスの判断も専門家によって異なることもままあり、何が本当に正しいかは微妙なことも多いようです。
正しさが曖昧なのだとしたら、どれかひとつの方法を盲目的に信じてやりすぎるのではなく、自分が気に入ったいくつかの食事法を「いいとこ取り」して、飽きないように変化をつけながら継続していくことが、現時点でのあなたの「最適解」になるでしょう。
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