「自己実現」という言葉になんだかもやっとする訳 コロナ禍で迷子になってしまっている人たちへ
いよいよ「自分らしさ」を持つことが必要に
――2年前の対談では、自分自身と向き合い、大切にしている価値観や、自分らしい生き方を見つめ直す「内省」の時間をお2人とも大事にしていると話していました。
東松:そのときも「会社や仕事ではなく、自分を中心にして生きる」ことの大切さについて話したのですが、2年が経ってよりその思いが強くなりましたね。リモートワークの普及に加えて、誰でもできる仕事が人工知能(AI)に代替される、あるいは外注でもできるという流れがより加速した。いよいよ「自分らしさ」を持つことが必要な時代が来たなと思います。
岡本:東松さんの周りでも、自分らしさについて悩んでいる人、内省している人は増えていますか?
東松:「どうやってやりたいことを見つけたらいい?」と相談を受けることがすごく増えましたね。コロナで働き方が変わって、自分と向き合う時間は増えたけど、そもそも自分との向き合い方がわからない。ふとした瞬間に「自分ってなんだろう?」「自分は何をしたいんだろう?」と不安に思うみたいです。

















