「自己実現」という言葉になんだかもやっとする訳 コロナ禍で迷子になってしまっている人たちへ

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

岡本:「地元に貢献したいけどきっかけがない」という人はけっこう多いんです。そういう人たちにきっかけを提供することが、その人の自己実現に、ひいては地方を元気にすることにつながると信じています。

東松:「自己実現のフィールドは地方にあり」ですね。地方にはこういう仕事があって、こういう人材を求めているというのが一覧でわかる「自己実現図鑑」、岡本さんの会社でぜひ作ってもらいたいなぁ。

「体験」することで初めて内省できる

岡本:東松さんも、「ケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使」に就任したり、ご自身を主人公にしたマンガが出版されたり、「リーマントラベラー」の活躍の場が多方面に広がっていますね。

東松:ありがとうございます。広がっているのには1つ理由があって。僕のライフワークである「旅」にも通じるのですが、知らないことを知ることによって、知りたい領域が増えていくんです。知らない国に行ったからこそ初めてその国のことがわかって、さらに興味がわいてくる。リーマントラベラーの活動でも、例えば本を出すといった未知の体験をすることで、またさらにやりたいことが増えていく。

リーマントラベラーこと東松氏はこの夏ようやく海外旅行を「再開」した(撮影:今井 康一)

岡本:そこって、あくまで「知識」でなく「体験」が先ですよね。間接的に話を聞いたり、ウェブで調べたりしてもあまり実感がなくて、具体的な体験を通じて得た知識によって自分の次のステップや、次の興味の方向が見えてくる気がします。内省においても必ず体験が先に来ますよね。

東松:わかりやすい例を挙げると、僕は『地球の歩き方』を、行きではなく帰りに読むんです(笑)。

岡本:わかる、わかる!

次ページ旅をするだけで勝手に興味の範囲が広がる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事