「上司にしたくない人」ほど出世しがちな残念理由 周囲を惑わす「独断専行、実務は丸投げ」のワケ
ヘッドハントの現場で見えてきた現実
皆さんはコーン・フェリーという会社をご存じでしょうか。
「名前も聞いたことがない」という方も少なくないかもしれません。しかし、実はコーン・フェリーは世界53カ国の主要都市に110のオフィスを構え、8300人のスタッフを擁している、ヘッドハンティングおよび人事組織全般に関する世界最大級のコンサルティング会社なのです。
私はこのコーン・フェリーで30年以上ヘッドハンティングの仕事を続け、一昨年までは10年間、日本法人の社長、会長を務めてきました。私たちの会社ではこの10年間で800件以上の経営幹部ポジションのヘッドハントを行ってきました。
私たちの仕事はあくまでも裏方なので、自ら表に出ることはありません。
しかし、『日本経済新聞』や経済誌などのビジネスジャーナルを賑わせる、社長や経営幹部の交代劇の裏では、私たちが暗躍しているケースが少なくありません。少しでも裏側を知れば「あれもそうだったのか」「これもそうだったのか」と、きっと驚かれると思います。
そんなヘッドハンティングのプロだからこそ得ることができた知見と経験をまとめ、このほど『世界は悪ガキを求めている』という本を上梓しました。本記事では、そのさわりを紹介しつつ、今、求められているリーダー像の変化について述べていきます。
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