「上司にしたくない人」ほど出世しがちな残念理由 周囲を惑わす「独断専行、実務は丸投げ」のワケ

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「思いつきで話す」「独断専行」「実務は丸投げ」……「こんなタイプ」が出世しがちな理由とは?(写真:buritora/PIXTA)
日本が誇る「伝説のヘッドハンター」妹尾輝男。
ヘッドハンティング、および人材組織全般のコンサルティング会社として世界最大規模を誇るコーン・フェリーにおいて、30年以上活躍を続け、一昨年までの10年間は日本法人の社長・会長も務めた。ヘッドハントしたエグゼクティブは400人を超える。
そんな妹尾氏の初の著書『世界は悪ガキを求めている――新時代を勝ち抜く人の思考/行動/キャリア』が刊行された。
「2000年ごろを境に、世界で求められるリーダー像に激変が起きた。おこがましい言い方になるが、日本人だけがこの変化に気づいていない」
そう話す妹尾氏に、いま、世界が求めるリーダーの条件を解説してもらう。

ヘッドハントの現場で見えてきた現実

皆さんはコーン・フェリーという会社をご存じでしょうか。 

世界は悪ガキを求めている: 新時代を勝ち抜く人の思考/行動/キャリア
『世界は悪ガキを求めている――新時代を勝ち抜く人の思考/行動/キャリア』。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「名前も聞いたことがない」という方も少なくないかもしれません。しかし、実はコーン・フェリーは世界53カ国の主要都市に110のオフィスを構え、8300人のスタッフを擁している、ヘッドハンティングおよび人事組織全般に関する世界最大級のコンサルティング会社なのです。

私はこのコーン・フェリーで30年以上ヘッドハンティングの仕事を続け、一昨年までは10年間、日本法人の社長、会長を務めてきました。私たちの会社ではこの10年間で800件以上の経営幹部ポジションのヘッドハントを行ってきました。

私たちの仕事はあくまでも裏方なので、自ら表に出ることはありません。

しかし、『日本経済新聞』や経済誌などのビジネスジャーナルを賑わせる、社長や経営幹部の交代劇の裏では、私たちが暗躍しているケースが少なくありません。少しでも裏側を知れば「あれもそうだったのか」「これもそうだったのか」と、きっと驚かれると思います。

そんなヘッドハンティングのプロだからこそ得ることができた知見と経験をまとめ、このほど『世界は悪ガキを求めている』という本を上梓しました。本記事では、そのさわりを紹介しつつ、今、求められているリーダー像の変化について述べていきます。

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