私たちは実は相当な超速で宇宙を旅し続けている あなたの年齢は太陽のまわりを旅してきた回数

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地球が太陽の周りを回る速さは戦闘機どころの話ではありません(画像:adam121/PIXTA)
日々小さなことで悩んだり、いがみ合ったり、イライラしてしまう私たち。そんな人間を「宇宙からの視点」で見つめ直してみると?
宇宙誕生から今にいたるまでの悠遠な時の流れを、「あいプラネット代表」の野田祥代氏が平易な表現でつづった『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』から一部抜粋、再構成してお届けします。

地球の自転、公転の速度を知っていますか?

はじめに、あなたの年齢をどこかに書きとめておいてください。あなたの年齢にまつわる話をしたいと思います。

地球は、「宇宙船地球号」といわれることがあります。

外との行き来ができない船の上では、乗組員たちは水や食料などの資源を上手にやりくりしながら海を渡ります。私たちは、かぎられた資源をもつ地球に乗って宇宙空間を旅していますから、まさに同じ状態といえるでしょう。

地球はあなたを乗せて1日1回転のペースでコマのようにまわりながら(自転)、太陽のまわりを1年かけてまわっています(公転)。

自転のスピードは赤道あたりで時速1700㎞、公転は時速10万㎞にもなります。

これもあまりピンときませんから、私たちが知っているいろいろなスピードと比べてみましょう。ぜひイメージしてみてください。

地球上の生物の中で、人間だけが「直立二足歩行」をします。

直立二足歩行は、二本足で、しかも頭が上に載っている(ニワトリやカラスのように頭が前に出ていない)歩き方です。

一般に人の歩く速さは時速4㎞です。“人類最速のスプリンター”といわれたウサイン・ボルトさんのトップスピードは、時速45㎞ほど。自転車(平均時速15㎞)よりかなり速いスピードです。

でも、直立二足歩行には大きな欠点があるといいます。動物としては走るのが遅いのです。野生動物なら格好の獲物。抵抗するための毒も立派な牙もトゲもないですから、簡単に捕食されてしまって生物としては死活問題です。

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