私たちは実は相当な超速で宇宙を旅し続けている あなたの年齢は太陽のまわりを旅してきた回数
私たち個人に与えられた回数は、多くてせいぜい100回分。
個人の時間がこれを大きく超えることは、現時点では生物学的に難しいでしょう。
いっぽうで、個人を超越する、おもしろいチャレンジもあります。
「ロングプレイヤー」という楽曲は、世界で一番長い曲として知られています。
1000年後に向けて演奏が続いている
演奏が始まったのは2000年1月1日、終わるのは1000年後の2999年12月31日の予定です。もとになる曲をコンピュータがアレンジし続けて演奏しているのですが、予定の1000年後に演奏が終わったら、また最初に戻って2巡目が始まるのだそうです。
なんだか壮大な音楽のチャレンジですね。
私は映像でその様子を見たことがあります。
荘厳な音を聞きながら瞑想する人、静かにたたずむ人、いろんな人がいて、それぞれが「今この瞬間」を味わいながら、決して出会うことのない未来の世界に心を寄せているようでした。
ロングプレイヤーの1回目が終わる世界は、私たちの数十世代後の人たちの時代です。彼らが目にする風景は、いったいどんなものになっているのでしょうか。
地球はその日もまわっているでしょうし、その後もまわり続けるでしょう。
数えきれない命を見送りながら、それでもただ淡々と、自然の法則に忠実に、地球最期の瞬間がやってくるその時まで。
それはまた別のところでお話ししましょう。
前回:人が死ねば星になり、星が死んで人になるの真理(5月4日配信)
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