私たちは実は相当な超速で宇宙を旅し続けている あなたの年齢は太陽のまわりを旅してきた回数

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そんな人間は移動のための道具をつくりました。

自動車も船も飛行機も、人や物をより速く、より遠くへ運ぶための乗り物です。

自動車の場合、日本の高速道路での最高速度は時速100㎞。新幹線なら、その3倍のおよそ時速300㎞です。あなたは、地方の駅のホームなどで新幹線があっという間に通り抜けていくのを見たことがあるでしょうか。あまりのスピードに思わず体がのけぞってしまうかもしれませんが、地球が毎日くるくるとまわる自転スピードは、その新幹線のさらに6倍近い速さです。

さて、地球が太陽のまわりをまわる公転スピードは時速10万㎞。先ほどの自転のさらに60倍もの速さです。

人がつくったもので勝負してみましょう。時速3000㎞に達する戦闘機です。これならボルトさんが9秒58で走り抜けた100m走を、たったの0.12秒で通り過ぎます。ところが、地球の公転は、この戦闘機のさらに30倍以上。やはりまったく歯が立ちません。

つまり、地球の自転と公転は、私たちの日常生活とはケタ違いの超高速で粛々と行われているのです。

地球は、宇宙空間を自然の法則にしたがって、46億年間、猛スピードで航行してきました。あなたも私もたった今、このひた走る惑星に乗って宇宙空間を移動しているということになります。

たとえ寝ていても、ぼうっとしていても、どんなにぐうたらしていても、生きているかぎり地球に乗って、全速力で広大な宇宙空間を走り続けるのです。

あなたは太陽のまわりを何回まわりましたか?

地球は太陽のまわりを1年でひとまわりしますから、私たちは、

「地球に乗ってトシの数だけ太陽のまわりをまわった」

ともいえます。

この章のはじめに、あなたに年齢を書きとめてくださいとお願いしました。

さあ、あなたは何回まわりましたか?

次ページ年齢の数だけ地球に乗って太陽のまわりをまわってきた
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事