「あるものでパパッと」料理が作れる超簡単な方法 レシピ本に頼らず、ずらりと食卓に並べるコツ

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安い早いうまいの夏の国民食といえば冷奴! 皿に乗せそこらにある薬味をかけるだけ。今回は鰹節と二味とゴマとオリーブ油と柚子胡椒をかけてみた(写真:筆者提供)
疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第55回をお届けします。

今ある材料でパパッと一品作れる人

冷蔵庫をやめたら「今ここにあるもの」でなんとか日々の食事を賄わざるをえなくなり、結果、イヤも応もなくフードロスと無縁の暮らしとなった、つまりは食費を無駄にすることが一切なくなった顛末を、2度にわたって書かせていただいた。

稲垣えみ子氏による連載55回目です。

で、改めてこれを別の角度から見るとですね、私はいつの間にか、いわゆる「冷蔵庫にあるものでパパッと一品作れる」人になったということである。

ア、無論わが家に冷蔵庫はないわけですが、ここでいう「冷蔵庫」とは単なる比喩でありまして、冷蔵庫の中にあろうが外にあろうが、今ある材料でパパッと一品作れる人。そんな人に私はなったことには違いない。

ってことに気づき、わたしゃ思わずジーンとなったね……。

だってそれこそは、私が長年憧れ続けていた「料理上手」の究極の姿ではないか!

小さい頃から料理が好きだった。ま、要するに食い意地が張っていたのだ。自らの手で「世界のゴチソウ」を作れることが楽しく誇らしく、次々とレシピ本を手に入れては果敢に挑戦した。あら私、なんでもできる! パエリアだって手作り水餃子だって自分で作れちゃう! と鼻高々であった。

でもそんな私にも、どうしても作れないものがあったのだ。

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