
ビジネスホテルの単価高騰は札幌や福岡など地方都市でも顕著になっている(写真:PIXTA)
インバウンド(訪日外国人観光客)の急増を受け、外資系ホテルの進出ラッシュが始まった。規模で勝る外国勢に日本勢が対抗するすべはあるだろうか。本特集では隆盛を極めるラグジュアリーホテルの最前線に迫った。
「東京のビジネスホテルがここまで高くなるとは」
そう語るのは関西の国立大学に勤める男性教員だ。3月下旬の東京出張で宿探しが難航したという。年度末の繁忙期で都心のビジホは軒並み1泊2万円超え、3万円近くも。今回は浅草橋駅周辺で1泊8500円の古いビジホを確保できたが、府中市に泊まった同僚は1泊1万7000円だったという。
男性教員の職場の規定で宿泊費は1泊1万1000円。日当を合わせれば1泊1万5000円程度までカバーできるが、最近は予算内に収めるのは難しいという。「同僚は皆苦労している。海外出張は実費精算なので、東京など国内の大都市でも同様にしてほしい」と男性教員は切実な思いだ。
平均客室単価は2万円の大台に
都内のビジホの平均客室単価は昨年11月に1泊2万0048円となり、前年同月比で26%上昇(東京のビジホを中心に約220軒で構成する東京ホテル会調べ)。1泊1万円強だった2022年11月の2倍近い水準だ。平均稼働率も80〜90%で推移する(下図)。
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