腎臓病を引き起こす「二大巨頭」は、じつは身近な"生活習慣病"…併発が招く【負のスパイラル】の恐怖

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「腎臓病」と「生活習慣病」は隣り合わせの関係だという(写真:metamorworks/PIXTA)
食生活の乱れや運動不足、飲酒などから起こる生活習慣病は、今では「国民病」ともなっている感がありますが、東北大学名誉教授の上月正博氏によれば、それら「生活習慣病の原因となり得るものは、じつは慢性腎臓病発症の危険性も高めてしまう」そうです。
互いに密接な関係を持つ「生活習慣病」と「慢性腎臓病」が引き起こす"負のスパイラル"について、上月氏の著書『東北大学病院が開発した 弱った腎臓を自力で元気にする方法』から、一部を抜粋・編集する形で解説します。

生活習慣の見直しが「1丁目1番地」

日々の生活のなかで、腎臓をいたわり、加齢とともに衰えていく腎機能を少しでも手助けするためには、毎日の食生活や運動習慣がとても大切です。

腎臓病と生活習慣病は深くかかわっています。高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙といった生活習慣病の原因となり得るものは、慢性腎臓病発症の危険性を高めるため、腎臓にとっても大敵です。

そればかりか、慢性腎臓病は生活習慣病とともにさらなる悪循環を生み、動脈硬化を進行させ、最悪の場合には心筋梗塞や心不全、脳卒中などの合併症を引き起こすでしょう。

慢性腎臓病を予防するためには、生活習慣の見直しが1丁目1番地。

食生活の乱れや運動不足、喫煙、飲酒、ストレスなどに起因して、今では生活習慣病が国民病となっているので、誰もが腎臓病と隣り合わせといえるかもしれません。

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