なぜ年を取ると「しょうゆをドバドバ」かけるのか 高血圧になると腎臓にも負担がかかってしまう

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
年齢を重ねるにつれ、徐々に味覚は衰えていくという(写真:kai/PIXTA)
年を取るにつれて、なぜかしょっぱいものが好きになってきたと感じている人はいませんか? 塩分のとり過ぎは高血圧の原因としてよく知られていますが、医学博士で腎臓専門医の髙取優二氏によれば、高血圧になると、腎臓にかかる負担も高まってしまうそうです。
世界的に腎臓病の急増が続く深刻な背景と、加齢による味覚の変化について、髙取氏の著書『腎機能を自力で強くする 弱った腎臓のメンテナンス法』から、一部を抜粋・編集して紹介します。

世界中で患者が急増する「隠れた流行病」

ひと昔前までは、「腎臓って、どこ?」と、場所さえ知らない人も少なくありませんでした。テレビ番組などで華々しく取り上げられていた脳や腸に比べたら、腎臓はひっそりと目立たない存在でしたよね。

それが様変わりして、いまでは腎臓は注目の的です。

その理由は、残念ながら「すごい働きをしているから」ではありません。慢性腎臓病の患者さんが日本で増えているからです。

近年では、「これは一大事だ」と厚生労働省も啓発活動を幅広く行っているので、「日本人の約8人に1人が慢性腎臓病」ということは、多くの人に知られるようになりました。

次ページ腎臓病の患者数は世界で8億5000万人
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事