「寿命を決める臓器=腎臓」機能低下を示す兆候5つ ダメージを受けてもほとんど症状が表れない
「寿命を決める臓器」として、昨今の医療現場で注目を集めている腎臓は、人間が生きるうえで欠かせない機能をコントロールするという役割を担っている一方で、「沈黙の臓器」とも呼ばれ、ダメージを受けてもほとんど症状が表れることがないと、医学博士で腎臓専門医の髙取優二氏はいいます。
そんな腎臓の状態を知る5つのチェックポイントについて、髙取氏の著書『腎機能を自力で強くする 弱った腎臓のメンテナンス法』から、一部を抜粋・編集して紹介します。
「1分間に約1リットル」の血液が流れ込む腎臓
突然ですが、腎臓に関してひとつ質問をします。もし腎臓がなくなったとしたら、どうなると思いますか?
では、その答えの一例をあげてみます。
●体中に水分がたまり、むくみやすくなってしまう
●高血圧になり、心筋梗塞や脳梗塞などになりやすくなる
●骨がもろくなり、骨折しやすくなってしまう
●ほかの臓器の機能が低下してしまう
もちろん、これだけではありませんが(そもそも、腎臓の機能がまったく働かない場合、10日~2週間ほどで命の保証がなくなってしまうのですが)、腎臓が全身に深く関わっている臓器だということがおわかりいただけるかと思います。
昨今、「腎臓が寿命を決める」といわれていることをご存知でしょうか。それは腎臓が人間が生きるうえで欠かせない機能をコントロールするという役割を担っているからです。
ここから腎臓がいかに私たちにとって大切な存在であるのか、詳しくお話ししていきましょう。
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