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腎臓病を引き起こす「二大巨頭」は、じつは身近な"生活習慣病"…併発が招く【負のスパイラル】の恐怖

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  • 上月 正博 東北大学名誉教授、山形県立保健医療大学理事長・学長
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事実として透析療法を受けている患者さんの約半数が、その2つの生活習慣病を患っており、放っておけば言うまでもなく腎臓病のリスクが複合的に跳ね上がります。

普段の生活習慣を見直すとともに、原因疾患がある場合はすぐに治療を行う――シンプルながらもこれが慢性腎臓病を予防・改善するうえではとても大切なのです。

腎臓のために「今日からすぐ」にできること

本稿を読んでくださっているみなさんは、自分の意思で積極的に今の生活習慣を変えたいと思っていたり、慢性腎臓病の進行を遅らせるために少しでもできることはないかと努力したりしている人かと思います。

①原因疾患の治療

②生活習慣の改善

この2つが慢性腎臓病に対する根本的な治療方針であり、日々の小さな積み重ねこそが腎機能の数値の改善や、いい状態を保つための最善策にほかなりません。

そして、その具体的な手段としては、次の4つからアプローチします。

①薬物療法(原因疾患である糖尿病や高血圧といった生活習慣病の治療など)

②食事療法(塩分・たんぱく質・エネルギーのコントロールなど)

③運動療法(腎臓リハビリによる有酸素運動と筋力トレーニングの習慣化など)

④生活習慣の改善(禁煙・睡眠など)

それぞれの治療法はもちろんのこと、セルフケアに励む場合も、「原因疾患がなんなのか」「慢性腎臓病のステージはいくつなのか」「性別や年齢、持病の有無はどうなのか」と、1人ひとり状況をしっかりと把握しなければなりません。

そのため、まずは病院を受診し、医師に薬物療法、食事療法、運動療法、生活習慣の改善の組み合わせについて、総合的なアドバイスをもらうことが大切になります。

医師に的確な診断を仰ぐためにも、みなさんは日頃から体重や血圧、心拍数、食べたもの、1日の歩数などを手帳やカレンダーに記録しておくといいでしょう。

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【医師にとっても役立つ】

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