
画像検査や内視鏡検査、遺伝子検査など、医療の進歩に伴ってさまざまな検査法が開発されてきたが、100年ぐらい前から始まったとされる尿検査は、現在もなお一般的な検査として実施され、病気発見の手段として重視されている。
マルチに役立つ尿検査
「患者さんには、よく『たかが尿検査、されど尿検査』と話します。尿検査は人の体を傷つけることなく評価でき、簡便で低コストですが、そこからたくさんの情報が得られ、万病のスクリーニング(特定の病気が疑われる人を選び出すこと)、診断、治療効果の判定などマルチに役立っています」と坂井医師。
健診などで実施される尿検査では、尿の中に含まれている物質の種類や量などから、病気の可能性を判断する。