健康診断などにおいて最もスタンダードな検査といえるのが、尿検査。簡便でありながら病気を早期発見できるすぐれた検査として、1930年ごろから健診などで導入されている。
今も3歳児健診から始まり、学校や企業、自治体の健診など、さまざまな場面で当たり前のように行われているが、尿検査からどんなことがわかるのか。尿検査で発見できる病気や結果の見方について、総合内科医、腎臓専門医である浦安ツバメクリニック院長の坂井正弘医師に聞いた。
画像検査や内視鏡検査、遺伝子検査など、医療の進歩に伴ってさまざまな検査法が開発されてきたが、100年ぐらい前から始まったとされる尿検査は、現在もなお一般的な検査として実施され、病気発見の手段として重視されている。
マルチに役立つ尿検査
「患者さんには、よく『たかが尿検査、されど尿検査』と話します。尿検査は人の体を傷つけることなく評価でき、簡便で低コストですが、そこからたくさんの情報が得られ、万病のスクリーニング(特定の病気が疑われる人を選び出すこと)、診断、治療効果の判定などマルチに役立っています」と坂井医師。
健診などで実施される尿検査では、尿の中に含まれている物質の種類や量などから、病気の可能性を判断する。
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