「アリア量産車」の出来栄えに見た日産BEVの本気 リーフの経験が生きる「チューニングの妙」

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「アリア量産車」の試乗会が羽田空港近くの施設で行われた(筆者撮影)

やっと、日産「アリア」の量産車に公道で試乗することができた。

アリアがコンセプトモデルとして世界初公開されたのは、2019年秋の東京モーターショーだ。量産車については日産の内田誠CEOが2020年7月15日にオンラインで発表し、日本専用限定車「アリア リミテッド」を2021年6月4日から受注販売を開始していた。

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だが、コロナ禍や半導体不足、またロシアのウクライナ侵攻に起因する国際情勢不安による原材料などの物価高が、自動車産業界を取り巻くさまざまな状況に影響した。その結果、最初のアリアがユーザーの手にわたったのは2022年3月9日と、受注開始から大きくずれ込んでしまった。

このとき、神奈川県横浜市の日産グローバル本社にアリア第1号車のオーナーとなった中村真司・明子ご夫妻が招待され、日産常務執行役員の伊藤由紀夫氏からキーの受け渡し式が行われた。

それからさらに1カ月を経て、やっと報道陣向けの量産車試乗会が、東京羽田空港近くの施設を基点に行われたのだ。

「BEVらしさ」を超えた存在感

改めて屋外で見るアリアの姿は、上質で立派なクルマに感じる。しかし、ボディ寸法は全長4595mm×全幅1850mm×全高1655mmと、日本市場での中型SUVとしては決して大きくない。全長は、同じ日産の「エクストレイル」より、95mmも短いほどだ。

試乗会の会場で急速充電する「アリア」(筆者撮影)

外観に、BEV(電気自動車)としての特殊車両イメージは強く感じない。なぜならば、筆者は直近でトヨタ「bZ4X」、スバル「ソルテラ」、ボルボ「C40 Recharge」、そしてヒョンデ「アイオニック5」など、最新BEVを相次いで試乗してきており、これらBEV各モデルがこぞって主張する“BEVらしいデザイン”を見慣れてしまったからだ。

そうした中でも、端的にクルマのエクステリアデザインとして、アリアの存在感は強い。日産は、アリアのデザインコンセプトを「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」であるという。

2000年代から日産のデザインには“変わらぬ日本らしさ”という発想があったが、それをさらに未来に向けて描くという流れが、2020年のアリアコンセプトを基点に日産ブランドでの新たなデザイン言語になっている。

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