国内外の企業への戦略コンサルティングやM&Aアドバイザリー業務に従事する塩野誠氏は、本書を非常に興味深く読んだという。その理由は何なのだろうか。
現代の若者と大人のずれを見事に言語化した本
ビジネスパーソンとして端的に言うなら、この本は、企業の採用担当者、新卒社員の教育担当者、あるいは彼らを部下に持つ方にとって、必読の一冊だろう。
採用、育成の現場にいる方々のなかには、入社してきた新卒社員の考えていることがわからない、何を言っても反応が薄いと感じているといった方は多いのではないだろうか。
会社説明会で学生から繰り出される「御社ではどんな研修制度が用意されているのでしょうか?」という質問に疲れたという採用担当者にはぜひとも本書を読んでいただきたい。
この本は、一見「いい子」に見える若者たちと、社会で一定の時間を過ごしてきた大人たちの間にある「ズレ」を、ここまでかと思うほど見事に描き出している。
企業の現場で、新入社員とのコミュニケーションに悩みを持つ先輩たちは、その原因を真面目に考える。
「長引くコロナ禍のせいだろうか? 授業もリモート環境になってしまって、こうした人格が形成されたのだろうか?」と。
そして良かれと思って新入社員にこう聞くのだ。
「どうしてウチに入ったの? 何をやりたいの?」と。
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